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 くも膜下出血
  
 比較的若い人の脳出血にくも膜下出血が多くみられます。
 くも膜下出血の原因は脳の表面にある脳動脈の“こぶ”、いわゆる脳動脈瘤の破裂によるものがほとんどです。50歳前後にピークがあります。
 くも膜下出血は初回の出血により死亡する場合もありますが、再出血により死亡する人が多数です。その為、初回の出血を見逃さないで再出血を予防(脳外科的に動脈瘤をクリッピング等)すれば、くも膜下出血より身を守ることができます。

 再出血・・・30%1ヶ月以内に再出血し発症後24時間以内が最も多く、その後2週間はほぼ同程度、7%は1〜3ヶ月の間に再出血し、再出血による死亡率は50%と高くなります。

 臨床症候・・・突発する今までに経験したことがないような激しい頭痛で「頭を殴られたような」、「頭の中で爆発したような」などと表現されることが多く、頭全体であることが大半です。その後、後頭部から後頚部にかけての鈍痛があり頭をゆっくり前屈しようとすると後頚部に抵抗があり痛みが増します。意識障害があれば医療機関を受診しますが、出血量が少ない場合意識障害もなく又、麻痺等もなく激しい頭痛も一瞬であり、後頭部に鈍痛が続きますが数時間で消失する為、初回のくも膜下出血が見逃されがちです。

 今までに経験したことがないような激しい頭痛を発症したら、くも膜下出血を疑い早期に受診してください。

 狭心症・急性心筋梗塞
  
 心筋は人間の身体の中でも最も酸素を必要とする組織です。
 心筋に酸素を運搬する血管を冠動脈と言います。この冠動脈の血流が一過性に悪くなったのが狭心症です。冠動脈が詰まり血流が止まった状態が心筋梗塞です。
 狭心症では人間は死亡することはありませんが、心筋梗塞では死亡します。
 心筋梗塞で突然死亡する場合もありますが、心筋梗塞を発症する前に多くの場合狭心症発作を繰り返している場合が多いのです。ですから、心筋梗塞から身を守るには狭心症発作を見逃さないことです。

 狭心症発作
 
痛みの部位:
 前腕部・胸骨裏心窩部への放散痛の場合もあります。
 痛みの症状が典型で漠然とした部位であることが大半です。
 背中・上腕・歯・心窩部への放散痛の場合もあります。

痛みの症状:
 「圧迫される」「締められる」「押さえ付けられる」「詰まってしまう」「重苦しい」「息が詰まる」等で不安感を伴う締つけられるような痛みが多く、また痛みではなく不安感のこともあります。「針を刺すような」鮮明な痛みは狭心症の可能性は低くなります。

持続時間:
 分単位で多くは5〜10分です。数秒で消える痛みや数時間続く鈍痛は狭心症ではありません。

誘因:
 身体的労作、情動のストレス、突然の寒冷暴露、喫煙、食後急に走ったり階段を昇ったりした際、胸が締めつけられるような痛み(労作性狭心症)
 深夜、早朝の安静時に限って起こる痛み(安静性狭心症)


 心筋梗塞は早期診断し、早期に治療を開始すれば救命できる疾患です。
 狭心症発作を見逃さず、胸痛が30分以上続き二トログリセリン舌下が無効な場合、いつもより胸痛が強く冷汗を伴なうなど重症感がある場合は心筋梗塞をまず疑い早急に受診してください。

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